味の素冷凍食品の「プリプリのエビシューマイ」が11月6日に発売50周年を迎えた。その軌跡は、約20年前まで「ギョーザ」を凌ぐ看板商品だった時代があり、「永久改良」を旗印においしさの進化を積み重ねてきた歴史でもある。このほど公式サイトの読み物コンテンツ「ストーリー」で、「エビシューマイ」の半世紀に及ぶ歩みを公開した。
初代の「エビシューマイ」が発売されたのは1972年11月6日である。同社が家庭用冷凍食品市場に参入した半年後、第2弾商品の一つとして登場した。日本人が大好きな海老を使ったメニューであることや、肉焼売とは異なる味と食感などが支持され、すぐに人気商品となった。ちなみに当時の調理方法は「蒸す」のみ。電子レンジの調理方法が併記されるようになったのは70年代後半だという。96年には袋ごとレンジにかけられる画期的な包材を採用した。
一方、発売当初は食卓向けを想定していたが、生活者への調査結果からお弁当での利用が多いことが判明。コンセプトをお弁当向けに大きく変更し、97年には小分けトレイを採用した。
原料にも一貫して強いこだわりを持ち続けてきた。特に海老は最適な産地を選ぶため、担当者は世界各国を飛び回り安全・安心で高品質な素材の調達に腐心したという。
2009年春、現在と同じ「プリプリのエビシューマイ」に改名。海老のおいしさを伝えるキャッチコピーを商品名に採用したものだった。
また新たな製法による品質向上も図ってきた。13年に海老を中具と皮でやさしく包む「2層包み製法」、16年に彩りを華やかにする「エビトッピング製法」などを採用。同社は「これからも『永久改良』を続け、もっともっと進化していきます」としている。
なお、11月初旬から約4か月間、期間限定で50周年記念パッケージを展開する。
「プリプリのエビシューマイ」公式サイト「ストーリー」https://www.ffa.ajinomoto.com/article/story/others/52165/