日清食品は、このほど茨城県の工業団地「圏央道インターパークつくばみらい」に新工場の建設用地を約130億円で取得した。
国内最大規模の製造工場と、最先端のフードテクノロジーに関わる研究・開発拠点の建設を計画する。2024年度に着工し、26年度中に第1期の稼働を目指す。
用地面積は33haで、関西工場の約3倍(東京ドーム約7個分)。
主力の即席麺事業や今期から本格始動した完全栄養食事業などのさらなる成長を図っていく上で、同工業団地(茨城県つくばみらい市福岡ほか)が安全性や利便性に優れた魅力的な立地であることから取得を決めた。
このほど茨城県が記者会見を開き、大井川和彦知事、日清食品の安藤徳隆社長らが出席。安藤社長は「当社にとって最大規模の生産拠点となり、最先端の研究・開発も行う『フラッグシップ拠点』にしていくことを視野に入れている」とコメント。
また「地球環境や地域景観に配慮したサステナブルな体制を構築し、世界からも注目される『ランドマーク』を目指す」とした。
工事は数期に分けて段階的に行う。
次世代に向け、既存の関東工場(茨城県取手市)なども有効活用しながら、市場の変化にあわせた最適なサプライチェーンの再構築にも取り組む。