クリスマスや年末年始など繁忙期の緊急輸送に好適 荷主とドライバーを直接つなぐ「PickGo」が拡大

 荷主とドライバーを直接つなぐことで持続可能な物流インフラを構築するCBcloudの配送プラットフォーム「PickGo」が法人・個人の荷主とドライバーの双方から支持を集めている。

 「PickGo」の登録ドライバー数(台数)は右肩上がりに拡大し、9月現在で、軽貨物車両4万台、一般貨物車両1万台、二輪車2万台に及ぶ。

 軽貨物車両は全国に約16万台あることから、4台に1台という高い割合で登録されている。軽貨物車両と二輪車が個人事業主の登録であるのに対し、一般貨物車両は法人登録(1000社以上)で、これを提携関係にある外部パートナー企業の20万台強が補完する。

 一般貨物車両は運送業許可が必要で、資金・人・資格・場所・車両(緑ナンバーとして登録する車両を最低5台以上確保または確保予定)が条件となり個人事業主1人での取得はできないことから法人での登録となっている

 この圧倒的な規模のインフラによって、配車率(荷主がドライバーを見つける確率)99.2%を謳う。24時間・年中無休で対応し、配車に要する時間については「最短56秒」とCBcloudの酒枝めぐみ氏は語る。

 常温・冷蔵・冷凍の三温度帯に対応しクリスマスや年末年始などの繁忙期にも即手配でき緊急輸送にも好適なプラットフォームとなっている。

 他の配送プラットフォームとの差別化ポイントについては、ドライバー視点や現場起点の発想を盛り込んだパートナー・ファーストにある。
 「当社ではドライバーさまをパートナーと呼ばせていただき、万全のサポート体制を敷いているほか、軽貨物パートナーに対しては、 資金繰り支援として業界で初めて最短即日入金を行っている。評価制度による公平な競争や、車を所有されていない方へのカーリースも行っている」と説明する。

 一般貨物車両の場合、荷主がドライバーに搬入・検品といった附帯作業を求める際には、事前にその旨を記載して依頼しドライバーはその対価が得られる仕組みになっている。 この仕組みは軽貨物車両には適用されない。

 待機時間については、待機となった時点でドライバーがCBcloudに報告する。するとCBcloudがその報告を荷主に伝えて両者の橋渡し役を務めるほか、距離制では待機時間も賃金が発生する。

 荷主は時間制・距離制から選んで依頼し、複数個所を回る場合は時間制のほうがリーズナブルな場合もあるだという。
 食品関連では既に、ネットスーパーや、繁忙期の緊急輸送用としてスイーツ専門店や中食専門店が導入している。