サントリー食品インターナショナルが手掛ける「ボス」ブランドの濃縮タイプ飲料「ボス カフェベース」が好調だ。
コロナ禍の2020年販売実績は、在宅勤務時間の増加と在宅でカフェショップのような味わいを楽しみたい“おうちカフェ”ニーズの高まりが後押しとなり前年比約4割増を記録。
21年は、多くの嗜好品カテゴリーが20年の反動減に見舞われ前年維持か微減となる中、約2割増と好調を維持。今年1―8月も1割強伸長した。
1-8月は、夏場のアイス需要を獲得したことが「カフェベース」の成長に貢献。「お家での夏休み効果もあり、アイスメニューをリーズナブルにおいしくゴクゴク飲みたいニーズを上手く取り込むことができた」(サントリー食品インターナショナル)。
夏場のアイテムとしては2年目の展開となる「贅沢コールドブリュー」が活躍。「ブラックのアイスコーヒーを楽しまれるお客様が非常に多く、特に氷を入れてゴクゴク飲みたいニーズに対応して好調に推移した」と振り返る。
今後も、拡大を続ける“イエナカ(家庭内)”需要に対して、忙しい中でも手間をかけずに、本格的な味わいが楽しめる商品やサービスを積極的に提案していく。
既に濃縮タイプ飲料の認知をさらに浸透させる取り組みとして、7月には全6種類のパッケージを“屋根”がデザインされた新パッケージへと刷新。
割るものと理解できていない層に開拓余地を見込み、3月にノベルティとして付属した「ねこねこキャップ」は好評を博した。
「カフェベース」は21年3月から「どう割ったって、割とうまい。」というメインコピーのもと、お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんと女優の伊藤沙莉さんを起用したコミュニケーションを展開。
「ねこねこキャップ」は21年7月、岩井さんへの誕生日プレゼントとして特注品を贈ったことが始まりで、岩井さんのツイッター投稿に大きな注目が集まったことをきっかけに今年3月にノベルティ化された。
「“店頭で『ねこねこキャップ』を探し回ったとのお声もいただいているため、タイミングをみて展開していく。期間限定商品の発売も予定している」という。