通販・宅配食品に特化した日本で唯一の展示商談会「通販食品展示商談会」が11月1日、2日の両日、東京・千代田区有楽町の東京交通会館12階で開催される。主催は(一財)食品産業センター、(一社)日本スーパーマーケット協会、(公社)日本通信販売協会で、食品新聞社も共催している。
今回で12回目を迎える同展は、日本全国の自慢の通販商品が一堂に集結。全国約40都道府県より、こだわりのご当地食品や通年ギフト、贅沢・プチ贅沢食品など約1千アイテム以上の商品が勢揃いし、通販バイヤーなど関係業界にアピール。初出展する企業や、初めて展示会で紹介する商品も多く、今回も興味深い展示会になることは確実だ。
コロナをきっかけに食品の消費スタイルが多様化し、在宅需要が高まる中で通販が再認識され、スマホの高普及も需要を押し上げている。日本通信販売協会調べによる2021年度通販市場の売上高は、前年比約8%増の11兆4千600億円を達成。直近の今年8月度も3%増と安定した伸びを記録し、とりわけ食品は4%増と全体の伸び率を上回った。
食品は、健康食品やサプリメントが多いが、瓶・缶詰、飲料、酒類、レトルト食品、お取り寄せ食品、農・水産品、菓子、デザートなど中身は多様化。食品メーカーも通販専用商品を開発し、付加価値やこだわりを重視することで取り組みを強化している。顧客層は50~70代がボリュームゾーンで、店頭で販売していない、店では買えない専用商品を開発し、顧客の囲い込みやファンづくり、コミュニケーション・リレーションづくりに役立てている。
「防災グッズEXPO」同時開催
なお、近年甚大化する台風や地震など自然災害の増加に伴い、企業や個人における防災意識が高まりつつあり、防災グッズを通販で購入するケースが増えていることから、今回初めて第1回「防災グッズEXPO」を同時開催することになった。「いつものグッズを、もしもに備える」をテーマに非常食メーカーなど約25社が出展。併せて関連セミナーも開催する。