弧食や孤立の境遇にある子どもを支援  社会課題解決へアサヒ飲料が「全国のこども食堂を応援」継続

 アサヒ飲料は2018年から「全国のこども食堂を応援」のプログラムを通じて弧食や孤立の境遇にある子どもを支援している。

 このプログラムは「赤い羽根福祉基金」の中の企業名を冠した「冠基金」プログラムで、企業の関心のある社会課題を解決する活動に対して支援を行っている。

 今年は「こども食堂」に900万円の寄付金に加えて、「三ツ矢サイダー」と「カルピスウォーター」の2商品計9600本を寄付した。

 寄付金は毎年、3月28日の「三ツ矢」の日と7月7日の「カルピス」の日に合わせて全国で実施している販促活動での売上げの一部から捻出されている。

左から中央共同募金会の阿部陽一郎常務理事事務局長とアサヒ飲料の守谷弘幸取締役兼執行役員経営企画部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から中央共同募金会の阿部陽一郎常務理事事務局長とアサヒ飲料の守谷弘幸取締役兼執行役員経営企画部長

 販促活動は部署の垣根を越えて社員が店頭に立って行われるもので、中央共同募金会の阿部陽一郎常務理事事務局長はこの点を評価。

 19日、アサヒグループ本社で開催された贈呈式に出席し「何よりも社員の皆様が参加しての寄付、子どもたちが大好きな飲み物の提供に感謝している」と語った。

 冠基金プログラムの成果については「アサヒ飲料さまから、個々のこども食堂の運営支援だけではなく、こども食堂同士のつながりづくりへの支援をお願いされ、2つの助成の柱に基づいて我々もお手伝いしている。5年間で全国553ヵ所のこども食堂に対しての助成が実現し、合わせて全国食支援活動協力会を通じて16の地域でこども食堂のネットワークづくりへの支援ができている」と報告した。

 今回の寄付金も、全国100ヵ所のこども食堂の運営費(食材費・会場費・調理器具などの購入費・設備費など)の助成に加えて、青森県・群馬県・香川県で開催される食フェスタの開催費用の助成に充てられる。
 食フェスタは、各県内の食支援活動団体のネットワークづくりを目的に開催される。

 アサヒ飲料では“社会の新たな価値を創造し、我々の『つなげる力』を発展させ、いちばん信頼できる企業となる”をビジョンに掲げ、健康・環境・地域共創の3つのマテリアリティを設定し社会との共有価値を生み出す様々な取り組みを推進している。

 贈呈式で冒頭挨拶したアサヒ飲料の守谷弘幸取締役兼執行役員経営企画部長は「4月にはCSV戦略部を設置して社会との共有価値を生み出すさまざまな取り組みを推進している」と説明した。

 なお18年から22年までの累計寄付金額は6648万円、累計寄付本数は2360ケース(5万4300本)となる。

アイリッシュグラスフェッドビーフ日本市場拡大へ全力投球