飲んだあとのペットボトルはゴミじゃない  サントリーが稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾を起用して“正しい分別”の啓発へアクセル

 サントリーグループは、稲垣吾郎さん・草彅剛さん・香取慎吾さんの3人を起用して“飲んだあとのペットボトル(PET)はゴミではなく資源”であることを伝えるTVCMを放映するなどして使用済みPETの正しい分別の啓発へアクセルを踏む。

 2030年までの目標に掲げるPETの100%サステナブル化が目的。
 サントリーの国内における100%サステナブルボトル使用率は、計画通り上昇し21年の37%から今年50%に引き上げていく。

 ただし、その目標達成には従来の企業努力だけでは不可能とし、特に課題とされる家庭外で飲み終わった後のPETの正しい分別には消費者の理解と行動が不可欠と判断。3人の知名度の力を借りて消費者の行動を促しPET資源循環の機運を一気に醸成していく。

 

サントリー食品インターナショナルの和田龍夫執行役員SBFジャパンコミュニケーション本部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
サントリー食品インターナショナルの和田龍夫執行役員SBFジャパンコミュニケーション本部長

 20日囲み取材に応じたサントリー食品インターナショナルの和田龍夫執行役員SBFジャパンコミュニケーション本部長は「これまで地道に啓発活動してきたが、ここ数年、環境やサステナブルに対する皆さんの意識がだんだん高まってきている今のタイミングが重要。一番大事なのはお客様一人一人が行動を変えていくこと。外での分別が一番の課題で、中身を残さず飲み切っていただくだけで資源循環に大きく貢献できる」と説明する。

 啓発活動の柱としては、TVCMやSNS向けの動画のコミュニケーションほか、小学校・企業向けの出張授業、イベントの開催などが挙げられる。

 コミュニケーションは、猫のゆるキャラ「サステニャ」を起用したWEB動画「それだって、サステニャブル」を6 月から順次公開しシリーズ累計1000万回以上の再生を記録。

 3人を起用した新コミュニケーションについては「若年層向けには、使用済みPETの正しい分別を振り付けに取り入れたダンス動画を公開して、サステナブルを柔らかく理解していただく。TVCMはオールターゲットに向けて発信していく」。

渋谷マークシティで開催している参加型イベント - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
渋谷マークシティで開催している参加型イベント

 イベントは既に空港で親子イベントなどを実施。

 20日から26日にかけては、東京の渋谷マークシティで参加型イベントを実施。イベントでは“街中にあるリサイクルボックスはゴミ箱ではなく、次の人に届く入口”との想いを込め「ペットボトルポスト」と称したリサイクルボックスをイベント用に設置している。

 このペットボトルポストに飲み終わったPETを分別して投函すると、リサイクル素材100%PETの「GREEN・DA・KA・RAやさしい麦茶」(680ml)1本と「サステニャ」ステッカーがプレゼントされる。