オタフク創業100周年 「創業者の言葉を胸に」佐々木社長 取引先招き感謝の会

お多福グループは17日、広島市のリーガロイヤルホテル広島に取引先関係者ら270人を迎え、「創業100周年感謝の会」を開いた。

1922年(大正11年)11月、広島市横川町に醤油類卸と酒小売業の佐々木商店として創業。38年に「お多福酢」のブランドで醸造酢の製造を始める。45年、原爆投下で店舗・家屋が全焼したが、翌年には酢の製造を再開。49年にソースの製造を開始する。「ソースは最後発だったので、いたしかたなくお好み焼屋に飛び込んだことが運命的な出会いとなった」(オタフクホールディングス・佐々木茂喜社長)。

味の素・藤江社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
味の素・藤江社長

その後、広島から全国、さらには海外へと「お好みソース」の販路を広げ、現在は世界50か国で販売している。

佐々木社長は「創業者の妻、ハヤさん(佐々木社長の祖母)の『幸せを売れたらええね』という言葉からわれわれの生業は始まった。この2人の語録や人生訓が、理念の礎となっている。それらに基づいて時代の流れの中で行動し、判断した結果が今のオタフクソースの姿だ。これからの100年もその言葉を胸に、一歩一歩努力を重ねながら、皆さんの一番身近で愛される企業であり続けたい」と力を込めた。

また、来賓を代表して味の素の藤江太郎社長が登壇。かつて仕事で頻繁に広島を訪れていた際、駅に到着すると南口のお好み焼店街に直行していたというエピソードを引き合いに出し、「そこで多くの福を感じた。その福を多くの人に広めるのがオタフクソース発展の原点であり、成長の原動力だと感じている」と述べた。

三菱食品・京谷社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
三菱食品・京谷社長

鏡開きに続いて、三菱食品の京谷裕社長が「今年、オタフクソースは『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞の経済産業大臣賞を受賞された。われわれも手本にして、少しでもそのレベルに達するよう頑張ろうと強く感じている」と乾杯の発声を行った。

今期、グループ293億円計画

オタフクソースの22年9月期業績(仮決算値)は売上高が248億1千700万円(前年比2億8千万円減)、経常利益が10億円。国内6社連結は売上高257億7千500万円(同7億3千600万円増)、経常利益12億1千万円、海外3社を含めた9社連結は売上高286億1千400万円(同10億9千500万円増)、経常利益14億5千500万円だった。

今期は「『共感』の実践」をテーマに掲げ、オタフクソースの売上高は前年比101.9%の253億円(経常利益6億6千万円)、国内6社連結が101.6%の262億円(同8億4千600万円)、グループ9社連結が102.4%の293億円(同11億4千800万円)が目標。

オタフクソースの佐々木孝富社長は「食を通じた“幸せ感”を向上させるため、コアコンピタンス(お好み焼、焼そば、たこ焼)の磨き込み、100年の棚卸として業務の見直し、社内や社外(産官学民)との共創による新たな価値の創造に取り組む。目標以上の数字を出して、皆さまの商売により貢献したい」と述べた。

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