ロック・フィールドから冷凍食品ブランド「RFFF」 「未来に向け挑戦」古塚社長

ロック・フィールドは、冷凍食品の新ブランド「RFFF(ルフフフ)」を立ち上げ、11月1日から販売開始する。当面のラインアップは30種以上。チルドの惣菜事業で培ったノウハウを生かし、高品質で本格的なおいしさにこだわった。発表会の席上、古塚孝志社長は「市場への本格参入が後発であることは謙虚に受け止めつつ、未来に向けてチャレンジしていく」と意気込みを語った。ECとスーパーの両面で展開し、25年度までに売上10億円(22年4月期5.2億円)を目指す。

同社は約5年前から「RF1」などの既存ブランドで冷凍食品を展開してきたが、近年は生活スタイルの多様化などを背景に「冷凍食品は食卓に欠かせない存在になっている」と判断、高品質にこだわった新ブランドを開発した。

基本コンセプトは、50年前の創業時と同様、「レストランの味をご家庭に」。ネーミングは「Rock Field Frozen Foods」の頭文字をとった。

初回のラインアップは、「グリルハンバーグ濃厚あめ色玉ねぎソース1個入り」「黒毛和牛のビーフドリア」「北海道産帆立と海老のハーフグリル」「4種のチーズとくるみのキッシュ はちみつソース添え」「野菜と蒸し鶏のもっちりな玄米ロール9個入り」「10種野菜のグリーンポタージュ」など30種類で、順次拡大予定。中心価格帯は800~900円台。調理方法は、湯せん、電子レンジなど出来上がり時の最適な美味しさにこだわり設定した。開発担当者は「家庭で用意するには手間ひまかかる料理を自宅で手軽に楽しんで欲しい」とアピールした。

古塚社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
古塚社長
一方、中長期の展望について、古塚社長は「当社は今年制定した『ビジョン2030』において『食の可能性を切り拓き、豊かな未来を共創する』ことを目標に掲げている」とし、「冷凍食品事業はまず25年までの3か年計画で軌道に乗せ、将来的には50億円規模に育成したい」とコメントした。