スポーツ分野でも注目のコラーゲン

コラーゲンが新たなスポーツニュートリション素材として注目されている。日本では「コラーゲン=美肌」だが、欧米では関節や腱などに対する有用性が知られている。近年は海外でも美肌素材として認知が広がってきたというものの、ロコモをはじめ運動器関連での知見は数多い。

▼先日、競技者が痛みを感じることなくトレーニングを続けるためにコラーゲン摂取の必要性を説いたセミナーを聴講した。痛みを感じながら日々練習に励む競技者は少なくない。日体大教授で現役の競技者でもある岡田隆氏も登壇したが、「最高のトレーニングには怪我をしない体作りが必要」という言葉には重みがあった。

▼筋肉量増強のプロテインと、腱などの結合組織を強化するコラーゲンペプチドをともに摂取することは理にかなっている。英国の「マイプロテイン」の担当者も好調な商品として、このコンセプトのパウダーを紹介していた。

▼日本のスポーツ栄養の歴史はまだ浅いが、着実に進歩している。故障から競技を諦める選手を増やさないためにもさらなる研究やサポートに期待したい。