現場ニーズに対応の米粉2製品 東洋ライス

東洋ライス(本社・東京都中央区、雜賀慶二代表取締役)は13日、米粉2製品「金芽ロウカット玄米の米粉」「金芽米の米粉」を自社ECサイトで販売を開始した。小麦粉価格の高止まりや、アレルギーフリー・グルテンフリーの米粉製品を求める流通・消費者の声を受け、開発を進めていた。

玄米表面の硬いロウ層を独自技術でカットし、白米のような食べやすさを実現した「金芽ロウカット玄米」は、大手量販店PBでの採用をはじめ、ぎょうざの満洲が提供するチャーハンで使用されるなど高い評価を確立。栄養と旨味をもつ「亜糊粉層(あこふんそう)」を残した「金芽米」といずれも、通常の白米と比べて食物繊維とビタミン類が豊富に含まれ、それぞれの米粉製品にも玄米由来の栄養が備わっている。

雜賀慶二社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
雜賀慶二社長
同社代表取締役の雜賀氏は「家庭でも天ぷらやお好み焼きなどに米粉が使用されていることを知り、商品化に前向きになった」と語る。

新製品が発表された近況報告会では「金芽ロウカット玄米の平均売価は、白米全体よりも1kg当たり150円前後高い価格で推移しており、22年2~8月期もほぼ維持されている。19年以来、玄米カテゴリー売上1位を維持している」と好業績についても解説。同社は既に「金芽米の米粉パンミックス」「金芽米の米粉パンケーキミックス」を展開しており、好調な売れ行きだという。

また、雜賀氏が執筆した書籍「目からウロコ『コメ』ってこんなに誤解されているんだ!」(本体1千円、農文協プロダクション)の発刊も合わせて発表された。