加藤産業 ジャム製造業を分割 丹波篠山に新工場

加藤産業は来年10月に、ジャム類の製造事業を吸収分割により完全子会社の兵庫興農へ承継すると発表した。両社が製造を担う現体制から、グループ内で卸売事業と製造事業に特化する体制へ移行するとともに、来年11月の稼働を目指し兵庫県丹波篠山市にジャムやピーナッツバターを製造する新工場、兵庫興農丹波篠山工場(仮称)を建設する。

加藤産業は12年に兵庫興農を子会社化。自社ブランド品の主力であるジャム類製造事業の拡大へ向け、基盤の確立を図ってきた。同事業の売上高(21年9月期)は54億3千800万円。同社は「自社ブランド品の製造・販売を重要な戦略事業と位置付けており、事業強化により企業価値の向上に取り組む」とする。