カゴメ 新ブランド「SOVE」始動 不二製油とPBF共同開発

カゴメは、大豆と野菜のプラントベースフード(PBF)「SOVE(ソブ)」を新ブランドとして立ち上げた。その第一弾としてPBFで高い知見を持つ不二製油とタッグを組み「SOVEシリアル」を共同開発、3日から公式オンラインショップで発売。忙しい朝のカラダづくりをサポートする新たな朝食習慣を提案している。

「SOVE」は、大豆の「SOY」と野菜の「VEGETABLE」を組み合わせた造語。動物性原料は配合せず、植物性素材を主原料に、構想1年、商品開発に1年、都合2年の準備期間を経て完成した。

このほど行った発表会で藤關明宏執行役員SOVE事業部長は「シンプルで上質かつ洗練されたブランドという世界観をつくるため、カゴメのブランドは前面に出さず、チャレンジする」とし、恵良正和SOVE事業部課長は「パスタソースなど従来のカゴメのPBFシリーズとはコンセプトや世界観、コミュニケーションが異なるため、新たなブランドを立ち上げた。カゴメブランドを使わないことは大きな冒険だが、20~40代の女性を中心とした新しいお客様にアプローチする」と語った。

藤關明宏事業部長(カゴメ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
藤關明宏事業部長(カゴメ)

商品は「サクッと、朝から変えていく」をコンセプトとし、1食分(30g)が99kcalで、たんぱく質15.1gと食物繊維6.7gが摂れ、食べごたえ十分な大豆と野菜のシリアル。価格は1袋(300g)税込み1千728円。初回は20%オフ。

不二製油は、野菜と大豆を組み合わせた時の食感や栄養価値をどう反映すればいいかなどについて知見をもっており、多種多様な大豆の中からどんな大豆が適しているかを議論しながら開発した。香料・保存料は無添加で、砂糖も不使用なので温めて食べる洋風スープ(ミネストローネやコンソメ味)や味噌汁に入れても相性が良く、アレンジ次第で様々な味わいが楽しめる。環境に配慮し、パッケージやバーコードには環境配慮型インクを使った。

「PBFは動物性食品の代替食の一つとしての選択肢だが、これを習慣化させたい」と同社。様々なアレンジを加えることで、美味しく飽きることなく楽しめるレシピ集「7DAYS RECIPE」を発信。ミルクやヨーグルトに合わせた食べ方以外にも、スムージーや食事系のスープレシピなどもWEBサイトで紹介。気分に合わせてアレンジレシピを選び、食事を楽しみながら毎日のカラダづくりの習慣化を応援するなど、顧客との対話を重視する。「定期ビジネスを想定しており、自宅まで届け、配送頻度も15日、30日などお客様のペースに合ったタイミングで届ける工夫をする」。

コミュニケーションではインフルエンサーや20~40代を対象にした媒体で情報発信。SNSのレシピ投稿を商品にも反映させる。来年度中に第2弾、第3弾食品の発売を計画。

発売を記念して、イイホシユミコさんによるブランド「yumiko iihoshi porcelain」のオリジナルマグカップと「SOVEシリアル」がセットになった「SOVE×yumiko iihoshi porcelain」を500個限定販売する。