みたけ食品工業(本社・埼玉県戸田市、八田武治社長)は9月、埼玉県の鴻巣工場内に完成した米粉新工場の稼働を開始した。新工場には7本のサイロが備えられており、原料米をバラ積みしたトラックから種類別に1本当たり最大20tまで直接投入と貯蔵ができる。原料受け入れの工程を効率化したことで、精選から精米、製粉、包装まで、鴻巣工場における生産ラインの自動化がさらに推し進められ、㎏当たり90円台と小麦粉を下回る価格を実現。また、安定した製品作りや潜在需要のある業務用プレミックスの一貫生産も実現させ、小麦に代わる米粉加工製品への対応が可能になる。
生産品目は、上新粉・米粉・もち粉・アルファ化米粉・米粉プレミックス粉などで、生産能力は鴻巣工場全体で年間3万6千t。同社は、21年にグループ会社であるキングフーズ(兵庫県高砂市)の本社工場に米粉生産ラインを新設しており、グループ合計の米粉生産能力は年間5万tに達する。
鴻巣工場では引き続き設備投資を進め、来春までに新たな生産ラインを稼働する予定。小麦粉価格が大きく変動する中、代替品として期待の高まる米粉需要に、安定供給と価格低減で応える。