ニチレイフーズ×白石市 全国初!「環境型ふるさと納税」 半端品を返礼に活用

ニチレイフーズは、全国初となる「環境型ふるさと納税」の推進に関し、宮城県白石市と協定を締結した。冷凍食品の製造工程において、ケース詰め(24個入・12個入)の際に発生する半端品を詰め合わせて返礼品とするもの。

高橋玄白石工場長は「半端品といっても品質は通常品とまったく同等。これまで市場に流通させられなかった製品を有効活用できる」と説明。フードロス削減を通じSDGsの普及啓発に貢献したい考えだ。

このほど協定締結式を開き、山田裕一白石市長は「環境に優しい社会の実現を目指し、ニチレイフーズと協定を締結できたことを大変うれしく思う」と語った。仲介したのは官民連携事業研究所の鷲見英利社長。両者はかねてより環境対策に注力して相性が良いことから、有意義な取り組みになるとの判断で歩み寄り今回の提携に至った。

「楽天」「ふるさとチョイス」「ぐるなび」の3つのポータルサイトで受け付ける。寄付1万円に対してクリームコロッケ、グラタン、ドリアなどの詰め合わせ(3千円以内相当)を返礼品とする。提供予定数は月に約30セットを見込む。

現在の白石工場は1994年に竣工。原材料に地元蔵王酪農センターから直送される新鮮な牛乳をふんだんに使用していることが特長。従業員数は約500人で、「クリームコロッケ」「グラタン・ドリア」「春巻」の3ラインを有する。月産はトータルで約2千t。