広告・販促強化で購買喚起へ

東京の平均気温は9月下旬から25℃を下回っている。しかし、朝晩は秋が感じられる半面、日中はまだ暑い。気象庁発表の1か月予報によると、10月の気温は北日本で平年並みか高く、東・西日本と沖縄・奄美で高いという。秋本番は少し先の話になりそうだ。

▼これに対し、値上げの季節はすでに本番だ。10月1日からも多くのメーカーが多くの商品で価格改定、値上げを実施した。この動きは一つのピークを迎えている。メーカーに限らず、流通業を含む多くの企業が価格転嫁、値上げを実施せざるを得ない状況に置かれている。

▼値上げは食品に限った話ではなく、生活者の生活防衛意識、節約志向、また低価格志向はさらに高まらざるを得ない状況でもある。低価格志向への対応に限界がある中で、いかに購買喚起を図るかが課題だ。

▼値上げの動きと連動するように、10月から新しいTVCMなどの広告を投下する動き、様々なキャンペーンを開始する動きが目立っている。これらを通して、どこまで消費意欲を喚起できるか、購買を喚起できるかが当面の焦点になりそうだ。