大手企業向けに人工知能(AI)ソリューションを提供するシナモン社(東京都港区)は、このほど「Flax Scanner for食品発注書」の販売を開始した。Faxなどで受け取るフォーマットがばらばらの食品発注書を事前定義なしで読み取ることが可能。受発注業務の大幅な効率化が期待できる。
食品業界は受発注業務に依然としてFaxやPDFなどの書類が多く使われ、取引先ごとに仕様が統一されていない。そのため読み取り業務に多大な労力が必要とされてきた。本システムは、食品業界でやり取りされる発注書の読み取り専用に開発されたAI-OCR。あらゆる形式の食品発注書を簡単かつ正確に読み取れる。
項目は発注元および届け先の「名称」「電話番号」「Fax番号」や「製品コード」「製品名」「数量」「注文番号」「納期」をはじめ、導入企業の要望に合わせた抽出もできる。また各社の基幹システムと連携させることも可能。「今後もAIの研究開発により業務効率化や後継者不足など製造・物流業界の課題解決に貢献していきたい」(同社)。