ビールもついに値上げ 駆け込み需要に売場沸く

 秋の値上げラッシュ真っただ中の食品業界。酒類メーカー各社も、10月1日からビール類をはじめとした酒類全般を一斉に値上げする。

 大麦など原料価格の高騰に加え、資材やエネルギー価格、物流費などのコスト上昇が続いているため。14年ぶりの値上げとなるビール類の店頭価格は、品目により6~10%の大幅上昇が見込まれる。

 小売各社では駆け込み需要を獲得すべく、ビール類などのケース買いを促す施策を実施。この機会にまとめ買いをしようと詰めかけた多くの来店客で、酒類売場はにぎわっている。

 10月2日から値上げを実施する酒販チェーン「なんでも酒やカクヤス」でも、POPやチラシで10月からの値上げをアピール。ビールの24缶入りケースを店舗入り口付近に積むなどして注目度を高め、まとめ買いを促進する。今週に入ってから駆け込みの購入が急増し、販売は好調だという。

 気になる仮需の規模は、来月半ばには明らかになる見通し。