スーパー 外食代替ニーズ減少も8月は帰省・外出増でデリカ伸長

主要量販の8月度既存店伸長率は、GMS(総合スーパー)が比較的堅調に推移する一方、SM(食品スーパー)は全体的に苦戦した。

コロナ禍の落ち着きを受け帰省や外出が増加したことによりデリカなどへのニーズが高まる一方、昨年8月の新型コロナ感染症デルタ株の感染拡大、東京オリンピック(2021年7月23日~8月8日)開催などに伴う内食機会拡大の反動を受けたものとみられる。

「飲料や帰省手土産品を拡充したグロサリーやオードブルなど、ごちそうメニューを強化したデリカの販売が好調に推移した」(イオンリテール)ほか、マックスバリュ東海では猛暑に対応した加工食品・デイリーやお盆でごちそうメニューを強化したデリカの販売が好調。フジ・リテイリングも帰省や外出需要の増加に伴い手土産や食料品が好調といったように、前期から一転、帰省客増加などに伴うデリカなどが牽引役となった。

一方、「外食の代替需要剥落により食品・生鮮食品の売上が前年割れ」(PPIH)など外食回帰の影響もみられた。

マックスバリュ東海の8月度実績によれば、1品単価101.7%に対し買上点数97.4%で客単価98.9%。上期(3~8月)トータルも1品単価101.7%に対し買上点数98.2%、客単価99.9%。食品業界で相次いだ価格改定により生活防衛意識が高まり、買上点数減に影響している可能性もある。

主要量販22年8月既存店伸長率 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)