ネスレ日本が販売する春・夏・秋・冬の季節の到来を告げるスターバックス家庭用コーヒーが好評を博している。
季節商品の狙いについて、取材に応じたネスレ日本の常盤馨飲料事業本部スターバックスCPGビジネス部マーケティングスペシャリストは「“そのときにしか味わえないものを楽しむ”といった話題性が毎シーズン出ることによって、今までスターバックスの家庭用商品を手に取られてこなかった方にもエントリーしていただくような役割を持たせている」と説明する。
この考えのもと、さらなる拡大に向け季節感の打ち出しを強化。
9月1日に新発売した秋季限定コーヒー「スターバックス フォール ブレンド」は、赤色や黄色に彩られた紅葉が印象的な新デザインを採用している。
「昨秋発売の『フォール ブレンド』はオレンジ色が強く、今回は明るさを落として、より気温の涼しさや秋らしさを表現した」という。
「フォール ブレンド」の「スターバックス オリガミ パーソナルドリップコーヒー」のパッケージは定番品との連動も強化し、緑色の紙ドリッパーを新たにあしらっている。
同社は今春から、指名買い強化を目的に、スターバックス家庭用商品全品にスターバックスブランドカラーの緑色を基調とした新パッケージを採用している。
コミュニケーションは、従来の味わい重視の訴求を改めSNSなどを活用して“読書の秋”“芸術の秋”“味覚の秋”“行楽の秋”の4つのシーンで行っていく。
「秋限定のコーヒーを楽しんでいただくには、秋の季節を感じられるシーンとあわせて提案して飲用シーンをより身近に想像できるようにした」と述べる。
味覚の秋の提案について、スターバックス・トレーディング合同会社の安藤真由美ブランドマネージャーは、「フォール ブレンド」と合うスイーツとして「スパイスが効いたシリアル感のあるクッキーや焼き菓子との相性がよい」と語る。
「フォール ブレンド」は、3つの産地の豆をブレンドしたコーヒーで「スパイスのような風味で秋らしい味わいのあるスマトラのコーヒー、柑橘系の鮮やかさを感じられるアフリカのコーヒー、煎ったナッツのようなかすかな風味が特徴のラテンアメリカのコーヒーをブレンドした豊かな味わいが秋にぬくもりを感じさせる」という。