ハウス食品グループ本社 米系市場での展開加速 豆腐・PBF企業を買収

ハウス食品グループ本社は、連結子会社のハウスフーズホールディングスUSA社を通じ、米国の豆腐・植物由来製品(PBF)製造企業のキーストーン・ナチュラル・ホールディング社(以下キーストーン社)を完全子会社化することを決めた。取得価格(企業価値)は1億1千万米ドル。16日に持分譲渡契約の締結が完了。30日に持分譲渡が実行される予定。

ハウス食品グループは1983年から米国で豆腐事業を展開。アジア系市場を中心に堅調に成長を続け、近年では米系市場への販売が拡大している。

事業会社のハウスフーズアメリカ社は豆腐事業の成長拡大へ向けた設備投資を行う一方、米系市場へのさらなる展開を目的に、事業領域拡大へ向けた検討を行ってきた。

キーストーン社は米国とカナダで豆腐やPBFの製造販売を手掛ける企業。21年12月期連結売上高は5千537万4千米ドル。近年着実な成長を遂げている。

ハウス食品グループ本社は、キーストーン社の製品開発力、ハウスフーズアメリカ社やハウス食品グループの技術を連携させ、付加価値型の豆腐、PBFなどのポートフォリオを拡充し、米系市場への展開を加速する。

今回の買収・グループ化によりケンタッキー州に建設予定の生産拠点を含め、大豆系バリューチェーンとして計8か所の生産拠点を有することになる。最適な生産供給、販売体制を構築するとともに、キーストーン社のリソースも含め欧州など米国以外のエリアへの事業展開を検討する。