キッチンカー関連事業で地域活性化へ地元金融機関と連携 ハウス食品グループ本社

ハウス食品グループ本社はキッチンカープラットフォーム事業「街角ステージweldi(ウェルディ)」で、信用金庫や地方銀行などの地域金融機関と連携して地域活性化を目指す「地域金融でweldi(ウェルディ)」を開始した。

「地域金融でweldi」は「街角ステージweldi」と地域金融機関が飲食を通し、地域の活性化を図ることを目的にしたサービス。地域金融機関の支店前スペース、取引先の地権者が持つ遊休地などからキッチンカーの販売場所を貸し出してもらうことや取引先の飲食事業者にキッチンカーで営業してもらうことに取り組む。

地域金融機関のエリアにある飲食事業者にとっては、「地域金融でweldi」を活用することで、本店に続く常設店舗の出店ではなく、初期費用や運用費用、リソースを抑えた「1・5店舗目」としての出店が可能になることがポイントだ。

同社は、東京都の城北地区と埼玉県の南部を拠点に店舗を展開する信用金庫と連携し、1月から2店舗で「地域金融でweldi」を先行実施した。

地域に根差した飲食事業者が出店し、売上拡大、新しい収益源の確保につながった。信用金庫の店舗には、周辺エリアの居住者および就業者が集まり、コミュニケーションの場として利用された。

この9月には、巣鴨信用金庫常盤平支店で五平餅ブランド「fumidas」が出店。9日に続いて、16日、30日(各日午前11時~午後3時)にも出店が予定されている。

「街角ステージweldi」は飲食事業者と遊休地を持つスペースオーナーをつなぐキッチンカーのプラットフォームで、飲食事業者のキッチンカーの導入から運営までをトータルでサポートするサービス。21年3月から提供を開始し、70社を超える飲食事業者が約7万8千食を提供している。