モスバーガーを展開するモスフードサービスは14日から「月見フォカッチャ」を新発売して月見バーガーカテゴリーに参入する。
満を持しての参入となる。
参入にあたり、昨年末に「とびきり とろったま スキヤキ仕立て」を期間限定発売してモスオリジナルの半熟風たまごの市場性を確認。加えて、半熟風たまごに、ひょうたん型の生地と馬のひづめのような形(馬蹄型)のソーセージで食べやすく改良したフォカッチャを組み合わせる発想に至った。
6日発表した安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は「ふんわりとろける半熟風たまごとソーセージのパリッとした食感がフィットするのではないかと考えた。過去、朝食メニューでたまごを焼いた商品もあったが、月見という商品名で大々的にやるのは初めて。いつかは月見バーガーに参入したいと思っていたが、一番後発であるため特徴を出すべく開発した」と語る。
昨年、食べやすくリニューアルしたフォカッチャとともに「月見フォカッチャ」を11月中旬までの期間限定で発売していく。
昨年期間限定発売したフォカッチャは「バーベキューフォカッチャ」へと商品名を改め、フォカッチャとソーセージのボリュームアップを図りソースにも磨きをかけて復活販売される。
販売目標は、「バーベキューフォカッチャ」の前身商品「フォカッチャサンド 馬蹄形(ばていけい)ソーセージ&グランピングソース」が180万食売れたことを踏まえ、「バーベキューフォカッチャ」で80万食、「月見フォカッチャ」で180万食を掲げる。
ターゲットは2品で異なり、「バーベキューフォカッチャ」は30~40代男性、「月見フォカッチャ」は30~40代女性と若年層と想定。
「月見フォカッチャ」のコミュニケーションは、30~40代女性に向けては「美少女戦士セーラームーン」を起用したTVCMで訴求。
CMは“月見にかわって おいしいよ。”のセリフではじまり、馬蹄型のソーセージを三日月に見立て、これにたまごが組み合わさり“月夜のロマンス”と表現。
一方、若年層に向けては、動画やメタバースなどのデジタル施策を展開してアピールしていく。
店舗では、昼割セットや最大250円割安になる秋トクセットを用意し需要を喚起する。
「月見フォカッチャ」について、濱崎真一郎商品開発部長は「昨年も一昨年も“モスには月見商品がないの?”というお声があり意識していた。(各社の)月見バーガーをコンプリートされる方もおられると耳にしており、当社のも食べていただいてコンプリートしていただきたい」と期待を寄せる。