尾家産業 秋季提案会・東京会場にメーカー129社が出展

尾家産業は8月23日、東京・浜松町の都立産業貿易センターで秋季提案会を開催した。東京会場の出展メーカー数は129社・143小間。ユーザー約800人を招いた。

秋季提案会のトータルテーマは「ポジティブ」。食を通じて、ポジティブに毎日が過ごせる楽しい提案や、ユーザーの課題解決につながる提案に力を入れた。

特別企画コーナーでは、値上げ対策の一環として高付加価値メニューを提案する「メニュー単価アップ大作戦」や、トレンドとなっている「背徳グルメ」を切り口に、PB品やメーカー各社の商品を紹介した。

「やさしいメニュー」コーナーでは、栄養バランスに配慮した主菜・副菜・汁物を定食スタイルで提案する「選べる!尾家の○○定食」を披露。外食・給食業態だけでなく、ヘルスケア業態のユーザーからも注目を集めていた。

PBコーナーでは、ASC・MSC認証の冷凍魚シリーズをはじめ、かぼちゃコロッケ、ささみチーズフライ、ペンネ、自然解凍のたい焼きやワッフルなど、今シーズン発売の新商品を紹介。食材値上げが続く中で、価格や品質、安定調達の面でPBの注目度が高まっているという。

また、東京会場では初となる「中食提案」特設コーナーを設置。メーカーコラボのメニューを中心に、弁当・総菜・ベーカリー向けの提案に力を入れた。

松林克次統括 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
松林克次統括
松林克次執行役員東日本統括の話

4-6月は全社売上40%増、東日本地区は60%増。コロナ前との比較では全社90%、東日本地区は85%。東京・千葉は、ホテル・宿泊施設のインバウンド需要の影響もあり、回復が遅れている。一方で、ヘルスケアや中食は着実に伸びており、素材品やPB品が40%増と伸びている。

価格改定の進捗は8割程度。値上げが相次いでおり、追い付いていない状況だ。お客様に値上げをお願いするだけでなく、PBや代替品も含め、さまざまな提案を強化している。特に値上げをきっかけにPBの注目度が高まっており、今期の業績にも貢献している。