ダイドードリンコは、10月21日から順次、主力の自動販売機の一部商品を値上げする。対象はリキャップできるリシール缶製品を中心に全製品の6割ほどで、値上げ幅の比率は9~25%で、金額は10~20円となる。8月26日に開催の第2四半期決算発表時に明らかにした。
同社の今年7月の発表では、10月1日から流通向けのコーヒー、お茶などの税抜き希望小売価格を9~25%値上げすると発表しており、自販機の値上げは今後の検討事項としていた。同社の消費増税が伴わない値上げは、1975年の創業以来初となる。
同社の自販機売上高は、全体の8割強を占める主力チャネル。髙松富也ダイドーグループHD社長は、「コーヒー豆をはじめとした原材料価格の高騰が、期初想定の3倍になっている厳しい実情がある。今回の値上げで、値上げ後の販売数量が変わらないと仮定すれば、値上げ分は吸収できる」としている。