赤城乳業はこのほど、22年秋の販売戦略、新商品を発表した。今年度は「ブランド商品の販売最大化~売るべき商品をしっかり売っていこう~」がテーマ。21年度に好調だった商品のカバー率アップを目指すとともに、期待できる新商品を継続的に発売し、新たな主力品へと成長させるのが狙い。
21年春のリニューアル以降好調が続く「ソフ」は、定番のバニラの無脂乳固形分を1%アップし、より濃厚になった秋冬限定仕様に8月下旬から切り替える。9月5日に新発売の「ソフ 濃厚チョコレート」はエクアドル産のカカオを昨年比で80%増量し、ソフ史上最大のカカオ配分にした。TVCMは全国で1千GRPを投入し、まとめ買いを促進するクローズドキャンペーンを実施予定。
「ミルクレア」は生チョコを15%増量し、かじったときの生チョコ感をさらに追求した。30~50代の女性を中心に客層が拡大していることから、SNSで女性を中心に話題のキャラクター「ちいかわ」とパッケージコラボし、抽選で1千人にオリジナルグッズが当たるキャンペーンを8月中旬から実施。
「フロリダサンデー」は、TVCMの効果などから21年春と22年春を比べるとトライアルが1.5倍に増え、中間価格帯カップアイスの中で100人当たりの購入金額が最も高かった。同価格帯が伸長する秋冬は、これまで特に人気だったストロベリーとブルーベリーの組み合わせで展開するが、ストロベリーはソース中の果肉配合を10%増量し、味や見た目をさらに楽しめるようにした。TVCMは1千GRPを投入。
「ガリガリ君」は、昨年まで7月発売だった梨を8月1日に変更し秋商品として発売。「本物の梨と違って当たり外れがない」など安定のおいしさが評価されており、Web動画、SNSのほかラジオCMを展開。5年ぶりに登場した「大人なガリガリ君 マンゴー」は男女ともに人気のフレーバーであるマンゴーの果汁を11%増量し、より濃いマンゴーの味わいが楽しめる。19年の1本増量以降好調に推移している「マルチガリガリ君リッチミルクミルク」と、いちご果汁を22%使用した「マルチ大人なガリガリ君いちご」は、パッケージに工夫を凝らし秋以降も売上を伸ばす。いずれも9月1日発売。
「ガリガリ君」を超える出荷額を記録するなど好調が続く「ガツン、とみかん」は引き続きお笑い芸人の江頭2:50さんを起用したWEBCMを展開。春とは異なる展開とキャスティングで楽しませるほか、例年通りオレンジのパッケージCPで店頭回転も促進する。9~10月にかけて伸長するのが強みの「パフェ」シリーズは、売場の集客が減る時期にアイス売場を認識させ、売上を底上げする商品として訴求を強化する。
各商品の容量、金額は次の通り。
▽ソフ 北海道ミルクバニラ(秋冬限定仕様)=150㎖、税別140円(9月1日納品分より150円)
▽ソフ 濃厚チョコレート=150㎖、150円
▽ミルクレア=44㎖×6本、350円(9月1日納品分より380円)
▽フロリダサンデー=210㎖、180円
▽ガリガリ君梨=105㎖、70円
▽大人なガリガリ君マンゴー=100㎖、100円
▽マルチガリガリ君リッチミルクミルク=380円、50㎖×6本
▽マルチ大人なガリガリ君いちご=380円、56㎖×6本