日清製粉ウェルナは5日、22年秋の家庭用と業務用の新製品83品を発表した。「簡便」「本格」「健康」を軸に、「節約」や「環境配慮への意識」といった新たな消費トレンドに対応した商品を投入。家庭用常温製品は新製品35品とリニューアル品13品。家庭用冷凍食品は新製品23品とリニューアル3品。業務用食品は新製品7品とリニューアル2品を上市。今春の新製品と同様、例年の倍程度のアイテム数をそろえた。
家庭用常温新製品は48品(リニューアル含む)。新製品は食料品の価格高騰により今後ニーズが高まるであろう「節約」と、SDGsの取り組みに代表される「環境配慮への意識」といった新たな消費トレンドをとらえ開発。家庭内料理のバリエーションを豊富にするだけでなく、「適量」ニーズに対応した小容量タイプのラインアップも多くそろえた。
「青の洞窟」ではパスタソース「Piccolino(ピッコリーノ)」シリーズを新発売。「3種チーズのボロネーゼ」「マスカルポーネのポモドーロ」「あさりと帆立のラグー」「ポルチーニ香るきのこクリーム」「イカスミのソース」を用意。メーンディッシュとの食事や軽めの食事、少な目の量のパスタなど、より幅広いシーンで楽しめる。
「から揚げの漬け込みたれ しょうゆ味」は同製品に鶏肉を10分漬け込むだけでしっかりと染み込み、ジューシーな味わいに仕上がるのが特徴。調味料の計量が不要で、下味の漬け込み時間を10分に短縮できる。簡便性に優れた商品だ。「のどごし極みそば」は日清製粉グループの独自製法で挽いた小麦ブラン「ナチュブラン」を配合しており、1束で3分の1日分の食物繊維が摂取できる健康軸の新しいそば。「 マ・マーあえるだけパスタソース」は「たらこ」「からし明太子」「たらこクリーム」の3種で環境に配慮した紙パッケージを採用。
家庭用冷凍食品新製品は26品(リニューアル含む)。「新たな冷食カテゴリーの創造」「冷凍パスタのバリエーション強化」を開発方針に加えた。「おいしいもの」「プチ贅沢」ニーズに応え、「青の洞窟」では新たに冷凍パスタソースとメーンディッシュをラインアップに追加。パスタソースは「国産フレッシュバジルのジェノベーゼ」「ハーブとスパイス香る牛肉のラグー」を用意した。
メーンディッシュは「オリーブの旨味広がる鶏肉のカチャトーラ」を展開。「マ・マー THE PASTA」では、贅沢に使用した野菜とソースのおいしさにこだわった新シリーズとして「贅沢野菜」を販売。「菜園風オクラとなすのペペロンチーニ」「なすとトマト果肉の和風醤油」「完熟トマト果肉のラタトゥイユ風」を発売する。また業務用で30年以上の販売実績があるスナック「チュロス」をフィリング入りとした「Smart Table ミニチュロス」を商品化し家庭用スイーツとして定番化を目指す。一方、業務用新製品は9品を投入(リニューアル2品含む)。人手不足やコストアップなどに対して課題解決策を提案。「天ぷら粉 吸油を抑えた 揚げ上手」は「天ぷら粉 揚げ上手」の使いやすさはそのままに、天ぷらの衣の吸油を抑えた経済性重視の商品だ。
発売日は家庭用常温製品が8月20日から(一部を除く)。家庭用冷凍食品と業務用製品が9月1日から(一部を除く)。
都内で開かれた新製品発表会で小池祐司社長は「『静と動のプロモーション』を織り交ぜる。『静』は11月にオープンするジブリパークにグループで協賛し、ジブリ制作の当社グループイメージキャラクター『コニャラ』の新たな魅力をお届け。『動』はZ世代の間で人気が高まっているeスポーツ『APEX LEGENDS』の大会に協賛。TBSの『地球を笑顔にするWEEK』にも引き続きプラチナパートナーとして協賛する」と販促計画に言及した。ほかにもYouTubeとTVを使ったCMや「ミニチュロス」ではキッチンカー展開を予定。業務用ではオウンドメディア「日清製粉ウェルナClub」を立ち上げ情報提供に注力する。