コロナ禍で急拡大するビネガードリンク  “甘すぎる”不満解消へ甘くないのに飲みやすい「レモンの酢」独自開発 ポッカサッポロ

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは29日、無糖タイプで低カロリーな4倍希釈タイプのビネガードリンク「レモン果汁を発酵させて作った 甘くないレモンの酢無糖」(350mlPET)を新発売する。

 ビネガードリンク市場は、コロナ禍で健康な毎日を送りたい予防ニーズの高まりを受けて拡大。同商品は、この市場拡大に着目するとともに、ビネガードリンクユーザーから浮上したビネガードリンク全般に対する“甘すぎる”不満点を解消すべく独自開発で編み出された。

 18日発表したレモン・プランツミルク事業本部オールレモン事業部商品戦略グループの吉田真子氏は「甘すぎる不満点があることが分かった。ビネガードリンクに一番求められるポイントは飲みやすさにあるが、甘さをつけて飲みやすくしている商品が多くトレードオフになっている」と指摘する。

 “飲みやすさ”と“甘くない”を両立させるべく独自開発原料(醸造酢)を開発。

 「レモン果汁はとても酸っぱく酸度が高く、酸度の高いものを発酵させるのは難しいが、それを独自開発で発酵させることで、まろやかな酸味を実現し、お酢のツンとした香りが苦手な方にもおいしく召し上がっていただける」と胸を張る。

 ターゲットは“毎日健康でいたい”と考える30‐50代女性。

 推奨の楽しみ方は炭酸割り(炭酸水135mlに対し45ml使用)。レモンドレッシングとしても活用できる。

「レモンの酢」シリーズ。右が「レモン果汁を発酵させて作ったレモンの酢ダイエットスパークリング」(350mlPET) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「レモンの酢」シリーズ。右が「レモン果汁を発酵させて作ったレモンの酢ダイエットスパークリング」(350mlPET)

 「レモンの酢」は2001年に誕生。「これだけ長い間販売できているのは、お客様のそのときどきのニーズに寄り添い、変化を繰り返し進化したためと考えている」という。

 商品は現在、4倍希釈タイプの「レモン果汁を発酵させて作ったレモンの酢」(350mlPET)ほかストレートタイプとスパークリングタイプを取り揃えている。

 ビネガードリンク市場については「果実酢カテゴリーが物凄く伸びている。従来は黒酢主体のカテゴリーだったが、コロナ禍の健康志向の高まりとお家で過ごす時間が長くなったことで領域を広げて拡大している」との見方を示す。

 こうした中、同社は従来品の認知拡大も目的に食酢棚以外のアプローチを強化。

 「お酢には美肌効果や整腸効果があるとされ美容ニーズに対応しているが、お客様の層が狭く定番をとるのが難しい。引き続きチャレンジしていく」と意欲をのぞかせる。