日本ハムは、野菜など1品加えてすぐできるチルドワンクックの新たな切り口として「未殺菌により揚げたてのような鮮度を追求」した新ブランドで和系の「味自慢食堂」を投入する。一方で既存の「中華名菜」は今秋から2人前に容量を減らして買いやすい価格にリニューアル。チルド売場での2ブランドによる相乗効果でチルドワンクック市場のさらなる拡大を図っていく。4日にメディア向けに発表した。
「味自慢食堂」は、「豚唐揚げの甘酢あん」など3品を新発売。肉とソースのセット品で、好みの野菜を加えて炒めるだけで簡単においしい主菜ができあがる。特徴は、セットの肉を未殺菌タイプとして鮮度感を追求したこと。これにより揚げたてのような食感が味わえる。
ただ、賞味期限は中華名菜の45~48日に比べて26日と短いが、それでもチルド商品群では長い方の部類に入る。他に「肉だんごのうま塩あん」「鶏唐揚げの味噌炒め」をラインアップした。
中華名菜は、旬の野菜を使った季節感ある中華料理が家庭で手軽に楽しめる」のが特徴で、これまで2~3人前で展開してきたが「値上げによりポケットプライスが外れた」ことで今秋のリニューアルで2人前に変更して価格を抑えた求めやすい価格帯で再投入。調理時に加える合わせ野菜を、年間を通じて価格が安定しているきのこに合うメニューをより強化し買上点数アップを狙う。
売場展開では、人気の「中華名菜」の隣で「味自慢食堂」を展開していく。相乗効果の例として、ドライ売場の簡便調理市場では中華系の「クックドゥ」と和系の「うちのごはん」が共存共栄を図っていることを挙げ、チルド売場では中華の「中華名菜」と、和系の新ブランド「味自慢食堂」でチルド売場全体の売上拡大に努める。