ニップンは2日、秋冬の家庭用新商品を発表した。内訳は冷凍食品が新商品11品、リニューアル品3品。グロサリー商品が新商品16品、リニューアル品7品。健康食品が新商品1品。発売日は冷凍食品が9月1日から、グロサリー商品が8月22日から(一部商品は既発売)、健康食品が10月3日から。売上目標は冷凍食品が年間30億円、グロサリー商品と健康食品が13億円を見込む。
今回は主に「本格的なおいしさに手軽さを兼ね備えた商品」と「SDGsに対応し、包材の脱プラ・紙化の継続推進」というテーマで商品開発。コロナ禍の中での新しい生活様式に対応した個食・簡便型商品でありながら、おいしさを追求するとともに使い勝手の良さと環境対応を兼ね備えている。また、独自開発となる豆腐由来のプラントベースフード素材「ソイルプロ」を使用した冷凍食品や常温の調理ソースなどもラインアップした。
冷凍食品では「オーマイプレミアム 香るゆず胡椒」(270g)や「同 豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」(270g)を新発売。大盛りパスタブランド「オーマイBig」では「チーズチリトマト」(340g)、「たらこバター」などを加えた。好評の1食完結型「よくばり」シリーズも強化。「ニップン よくばり御膳 五穀梅ご飯と彩り野菜とバジルチキン」(300g)、「よくばりメシ トルコライス」(380g)、「同 四川風中華プレート」(380g)、「同スタミナ肉コンボ」(380g)などで展開する。
グロサリー商品はオメガ3脂肪酸リッチの「ニップン アマニ」シリーズに、機能性表示食品「アマニ油(オイル)効果」(180g、980円)、新フレーバーの「アマニ油(オイル)入りドレッシング国産にんじん」(150㎖、300円)、大容量タイプの「同 黒酢たまねぎ」(300㎖、500円)が登場。
新たにローリングストックとしても活用可能な常温レトルト惣菜シリーズ「ニップン Deli Stock」も立ち上げ、「濃厚デミグラスソースハンバーグ」「完熟トマトソースハンバーグ」(いずれも160g、350円)を取りそろえた。冷食と同様、「ソイルプロ」を用いた健康志向の食品として「ニップン うれしい自然の恵み 麻婆豆腐の素」と「同なすのみそ炒めの素」を上市(いずれも150g、350円)。プレミアムパスタブランド「REGALO(レガーロ)」では生パスタ2品「フェットチーネ」と「リングイネ」(いずれも110g、250円)でプチ贅沢需要に対応した。健康食品は自社開発のオリーブ果実由来のマスリン酸と、N―アセチルグルコサミン配合の機能性表示食品「貯筋習慣プラス ひざ関節サポート」(62粒、5千500円)を発売。ロコモ、サルコペニア対策のサプリメントとして高齢者に訴求する。
理事・開発事業本部長の米村康博氏は「当社では新経営理念として『人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献する』を策定し、売上高5千億円、営業利益250億円規模までの成長を目指している。目標達成のためにも差別化した商品展開とブランド力を強化し、その一環で家庭用新商品を導入する。また、新たな販路としてEC・通販事業も本格展開することにした。今後も常に顧客視点に立ちながら質の高い商品提案を進める」と意欲をみせた。