「三重県産タイ野菜」がデビュー 地域農業活性・タイ食文化普及目指し ヤマモリ×三重県×JAみえきた

ヤマモリは5日、三重県産タイ野菜を使ったタイフードの試食会を、同社直営のタイ料理レストラン「サイアムガーデン」(名古屋市)で開催した。同社と三重県、JAみえきたでは、県内農業従事者の高齢化・後継者不足、就農者の収益改善といった地域農業の活性化や課題解決と、日本でより本格的なタイ食文化の普及を目指した3者共同プロジェクトを発足。今年から本格展開をスタートしていた。当日は三重県・一見勝之知事、JAみえきた・今村恭樹代表理事専務理事、ヤマモリ・三林憲忠会長、同・三林憲司副社長が出席。生産者も駆け付け、プロジェクトの説明や試食を行った。

プロジェクト参加に当たって一見知事は「タイの野菜が三重県で採れて、それを商品にできる。SDGsの考え方にもかなうし、こういう食の循環ができることは地元にとっても非常にありがたい」とコメント。

今村専務理事も「JAでは、農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域農業の活性化の3つの改革目標を掲げている。今回の共同プロジェクトはとても良いチャンス。30代の農業者の方が参加することについても、これからの三重県の農業をしょって立つ人たちになると感じている」とした。

今回のプロジェクトで栽培しているのは、国内で調達が難しいタイ野菜の中でも代表的なレモングラス(代表メニュー・トムヤムクンなど)、ホーリーバジル(ガパオライスなど)、タイナス(グリーンカレーなど)の3種。30代を中心とした県内の若手農家4組が参加し、昨年の生育テストを経て今春から定植栽培に着手した。

試食に提供されたメニュー(ヤマモリ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
試食に提供されたメニュー(ヤマモリ)

収穫したタイ野菜は、スーパーの生鮮売場や中食・惣菜用食材、「サイアムガーデン」など外食・レストラン向け、あるいは業務用加工ルートでの販売を計画。今年(22年)の予定収穫量はレモングラス400㎏、ホーリーバジル1千㎏、タイナス4千㎏としている。

当日の試食メニューは「トムヤムクン」「豚ひき肉のスパイシーバジル炒め」「タイナスのソムタム風サラダ」「鶏肉のグリーンカレー」の4種。「グリーンカレー」は、タイナスと日本のナスを使った2種の食べ比べを実施。「タイナスの食感やフレッシュな味わいは、タイで食べる料理そのままが再現されている」と三林会長も太鼓判を押した。

三林副社長は「これを機に、消費者の皆さまにしっかりお届けするスキームを構築して、継続的にこのビジネスをつなげていきたいと思っている。この取り組みでよりおいしいタイ料理がもっと広がり、そうしたことを通じて三重県の地産地消、地域貢献、農業者の皆さまの活性化の一助になれば大変うれしい」と語った。

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