エム・シー・フーズは、付加価値タイプの飲料・スイーツの開発企業として、メーカー・小売業の間で存在感を高め提案の幅を広げている。
ECへ積極的に出店して販売チャネルも強化している。
街の洋菓子店がプロ仕様の製菓原料を小容量で手軽に購入できる場として開設したECサイト「MARKT~Pour le Petit Chef~」では、取り扱い製品を拡充。
プロのパティシエに根強い人気のベトナム産マルゥ社のクーベルチュールチョコレートとメキシコ産バニラビーンズを皮切りに、フランス産ラビフリュイ社製冷凍フルーツピューレ、クリームチーズ、カマンベールチーズなど酪農製品なども取り揃えている。
街の洋菓子店や家庭での手作りニーズに向けた新製品としてはスペインのマロン製品ブランド「POSADA(ポサーダ)」の「マロンペースト」(1㎏缶・250g缶)と「マロンクリーム」(同)の4品を発売予定。
これらは、スペイン北西ガリシア州とポルトガル北部で収穫された良質な栗の風味と香りを生かしてスペインのPosada社によって加工・製造されたものとなる。
スイーツ以外では、昨年取得した酒類免許(輸入・試作)を活用し、三菱食品が販売する国産果汁を使用した「東海CRAFT」「瀬戸内物語」を冠にしたサワー商品のレシピ開発に協力。原料取引を起点とする製造分野へのチャレンジをRTDの領域まで広げている。
アルコール周辺商材としては、ボジョレーヌーボー解禁の時期に合わせて「4種のおつまみミニパイ」を新発売する。
家庭での冷凍食品需要の高まりが背景で、自宅でもレストランやデパ地下惣菜のようなおいしさを求める“ご褒美冷食”の提案となる。