小豆島の佃煮メーカー・安田食品工業 「『分業の協業』が浸透」 秋長健一社長

香川県・小豆島で、佃煮や塩吹き昆布を製造する安田食品工業。秋長健一社長はこの春の就任の際、「小豆島で一番給料の高い会社にしよう」と社員に呼びかけた。

「そのためには効率的な仕事、また、効率的にするための提案が大事」。縦割りになっていた製造部門の仕事を見直し、時期によって多忙な部署と閑散な部署が助け合う「『分業の協業』が浸透してきた」という。営業においては、「最近はオンラインでの商談も増えているが、フェイス・トゥ・フェイスで売り込むことを大切にしたい」と話す。

佃煮市場については「最近の子どもたちはひと昔に比べると、地産地消や食育などが定着し、給食で米飯を食べる機会が増えている。われわれも個食の海苔佃煮を供給しており、意外に食べ慣れているのではないか」と期待を示す。