ニコニコのりは、22年秋季新製品に国内や業界で初めての試みを取り入れた製品を相次いで投入する。健康意識、高品質商品、食シーンの拡大、SDGsの4本を戦略の軸に、時流を踏まえながら積極的な提案を盛り込んだ。
1日、白羽社長は「コロナ禍での食生活やニーズの変化に健康訴求やSDGsへの取り組み強化などで対応し、新たな付加価値を海苔で提案していく」と語った。
目玉は国産黒のり(アマノリ)を100%使用した「脂肪や糖が気になる方の海苔佃煮」(80g、参考本体価格税抜370円)。水溶性食物繊維イソマルトデキストリンを配合し、食後の血糖や血中中性脂肪の上昇を穏やかにする機能性が特徴。同社によると、瓶海苔佃煮では日本初の機能性表示食品。無味無臭でほぼ甘さもなく、毎日食べ続けやすい。
トレンドのSDGsを意識したラインアップも充実させる。「焼きざみのり10袋パック」(0.8g×10袋、250円)は、石灰石が主原料のLIMEX(ライメックス)シート80μmに外袋を切り替える。食品業界で食品外袋に同シートを使用するのは初めて。プラスチック使用量約30%、パッケージ製造段階までで二酸化炭素排出量約10%の削減に寄与するリニューアル品として訴求する。
「詰替用 有明海産減塩味付のり70枚」(10切70枚、350円)は卓上海苔の詰め替えタイプで、プラスチック使用量を自社製品比で約94%削減。包材にクラフト紙を採用し、見た目のエコ感も強調した。
このほか、辛さが際立つ「のり天麻辣味」(20g、160円)、サンリオの人気キャラクターとコラボした「キャラデコのりクロミ6枚」(6切6枚、300円)など計7品を発売する。