永谷園は7月28日、22年秋冬施策発表会をオンラインで開催し、同社初となるオートミール専用商品などを発表した。成田健一社長は冒頭のあいさつで「急激な変化で厳しい環境の中にあるが、攻めていくという話を秋冬から具現化していく」と語った。
取締役の井澤直登マーケティング本部長兼商品販売戦略部長は、上期は6月に実施した一部商品の価格改定の影響で売上が鈍化したものの、現在は「出荷ベースで前期の数値に戻りつつある」と言及。秋冬に向けて「生活者の食卓の悩み、売場の悩みを起点に提案していきたい」と強調した。
具体的には「2つの主要カテゴリーの確立」を掲げ、オートミール専用商品「旅するSOUP MEAL」と「レンジのススメ」の販売促進に取り組む。「弊社商品の間口を拡大し、新しいユーザーとの接点を開拓する」と述べた。即席みそ汁に関しては、トライアル率と単価の下落基調を懸念。市場の再構築に向け「あさげシリーズ」を軸に、将来の顧客の流れ作りを強化する戦略を明らかにした。
上木康広販売戦略課長、小澤健商品開発戦略副部長、商品開発戦略部の栗原紘明氏が各商品の概要や開発コンセプトについて詳細を説明した。
この日は、22年の大陳コンテスト報告会も行われた。グランプリに北海道エリアの「ホクノースーパー中央店」が選出されたと発表した。
今年はお茶づけ海苔の発売開始70周年に合わせ、コンテストを含めた各種PR活動を展開。取締役の福田智一営業本部長は「多くの店舗さまに『大陳コンテストといえば永谷園』と言われるよう邁進していきたい」と述べた。