味の素は14日、茨城県、カスミ(同県つくば市)と協働で取り組む「いばらきキャンプ飯」プロジェクトのキックオフイベントを、同県庁前広場で開いた。地元特産のピーマンと調味料を使い、野性味にあふれたオリジナルレシピ3品を考案。「キャンプ×食」の視点から、地域消費の拡大やキャンプの魅力発信に取り組む。
レシピは生のピーマンをちぎったり、丸ごと使用したりする「ワイルド感」や屋外での調理のしやすさが特徴。今回発表したのは、サバの水煮缶と丸鶏がらスープなどを和える「無限ピーマン」、アルミホイルで調理する「豚肉ピーマンのオイマヨ焼き」、炒ソースが味の決め手の「ピーマン焼きそばのレタス巻き」。ホームページや地元スーパーの店頭などで公開している。
味の素の立野哲史・関東支店長は「楽しく美味しく食べられ、アウトドアにぴったり。皆さんの思い出に残るメニューになれば」と話した。自宅でキャンプ気分を味わえる一品としても訴求する。今後、レンコンや白菜といったほかの地場食材でも、旬のシーズンに合わせて多彩なレシピを開発する予定。
自然が豊かで都市圏に近い茨城県はキャンプ場数が全国トップ。コロナ禍を契機にキャンプを軸にした誘客戦略を推進している。また神栖市でピーマンの生産が盛んで、同県の作付面積、出荷量も全国1位。収穫期を迎えていることから、キャンプ飯プロジェクトの第一弾の食材に選んだ。
イベントには、大井川和彦県知事と立野支店長、カスミの伊神里美・執行役員が出席。キャンプ場に見立てた屋外会場でキャンプ飯3品を試食した。