加工ごま老舗のカタギ食品は22年10月1日出荷分から、一部商品を値上げする。対象は、有機ごま製品を除く家庭用・業務用の全製品で、改定幅は同社生産者価格の家庭用が白ごま15%以上、黒ごまと金ごまが10%以上、業務用は白ごま10%以上、黒ごまと金ごまが5%以上となる。
国内で販売される加工ごまの環境は99%以上が輸入品。主要生産国で相次ぐ政情不安、天候不順、他作物への転作、加えて中国の旺盛な買い付けなどの影響で慢性的に高騰しており、さらに昨今の原料価格高騰による燃料費、光熱費、包装資材費、物流費などが上昇し続けている状況下にある。また、ウクライナ情勢を受け、一時的な状況も含めてごまより高価な他作物への転作が一層進むと予想されている。
同社は価格改定について「企業努力だけでは限界に達しており今後も品質維持と安定供給を継続するため」としている。