菓子卸の種清は12~13日、ポートメッセなごや第2展示館にて、2年半ぶりとなる「2022年種清秋季見本展示会」を開催した。展示会の名物「ビュッフェスタイル」は行われず、展示会場もコロナ対策を万全にして行われた。来場者は2日間で約800人となった見込み。
開催に伴い代表取締役社長の広瀬弘幸氏は「22年は、定着した新しい生活様式や消費行動への対応が求められる転換期ととらえ、新たな挑戦が必要なことから展示会のテーマを「未来shift」とし、売場や売り方の提案から、なくてはならない問屋を目指したい」と語り展示会はスタートした。
種清コーナーでは「未来shift」のための四つのキーワード(健康、トレンド、環境・エコロジー、日本・地域)に沿い、「エシカルフード」「時代に合わせてシフト!菓子的!ビフォーアフター」「脱小麦グルテンフリー」などの提案が展開された。
ジェーシーシーブースでは、新しく立ち上げたワインに合うおつまみブランド「With Wine」が展示され、「3種の大豆とチーズ」「果実とパンプキン&チーズ」など、付加価値の高い6ラインアップは来場者の注目を集めた。また、最大の特徴は愛知県のメーカー数で、地場に根付いている菓子卸ならではの構成となっている。
なお、同社の昨年度売上高は、前期比3.6%増(665億円)、今期は第四次新中期経営計画「Storong Connect(強くつながる)2022」の最終年度となり、今期の三つの柱
①新たな商流開拓、既存得意先様の取組み強化による売上・利益の創造
②物流体制の再構築、労働生産性の向上による、ローコストな業務オペレーションを実現
③経営基盤の強化、労働環境の変化に伴う人材基盤の強化
――を掲げ、売上高720億円、経常利益3億円を目標としている。