ヤヨイサンフーズ 基幹商品メンチカツ強化 中食・施設向け多彩に品ぞろえ

ヤヨイサンフーズは、22年秋に向け主力のメンチカツをはじめ基幹商品をブラシュアップするとともに、プラントベースフード「イートベジ」の拡充などを図る。このほど発表会を開き、大西宏昭社長は「引き続き『価値の創造』と『感動と信頼の創出』を開発コンセプトに、安全・安心で品質にこだわった商品を提供していく」などと語った。

目下の業績について、大西社長は「4~5月は107.9%で推移。うち中食105.4%、給食106.8%、外食130.4%といずれも前年を上回った。コロッケ、メンチカツ、ハムカツ、ハンバーグ、パスタ、煮魚、焼き魚が二ケタ増」と説明した。ただし、一連のコスト高を自助努力で吸収しきれなくなったため、今年9月にNB427品目を3~15%値上げする。

大西宏昭社長(ヤヨイサンフーズ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
大西宏昭社長(ヤヨイサンフーズ)

今秋に向け7月1日から新商品・リニューアル品29品を発売。重点施策は4点。

「基幹カテゴリーの強化」では、主戦場の中食向けに新商品「すごうま!包みメンチカツ95」「デリうま!包みメンチカツ95」を発売。

肉の食感や衣にこだわった「拡大市場に向けた取り組み」として、プラントベースフード「イートベジ」を拡充。配合などを工夫し本物のような噛み応え・歯切れの「同 大豆ミートのまるで!豚カツ80」「同 大豆ミートの焼売25」などを商品化。

また「中食における消費者ニーズに対応した提案」として、パック販売向けには産地訴求できる「気仙沼産マグロカツ50」「三陸産茎わかめの磯風味カツ50」などを発売した。今年20周年を迎えた「デリ グランデ」の「グラタン」シリーズはフローズンチルドタイプをリニューアル。

「施設病院給食市場に向けた商品強化」は、04年から展開する「ソフリ」を中心に提案。お米のやわらか食「同いなり寿司風ムース40」や揚げ物風「同 鶏のからあげ風ムース20」など舌でつぶせるユニバーサルデザインフードを容易に提供することができる。