ウクライナ養蜂家支援へプロジェクト クインビーガーデン

クインビーガーデン(青木均社長)は、2月24日以降、ロシアによる一方的な侵攻により戦禍に巻き込まれたウクライナに対し二つのプロジェクト「蜂友プロジェクト」「ひまわりプロジェクト」を実施し、ウクライナ養蜂協会および現地養蜂家を支援する。QBGブランドではちみつ、メープルシロップ、メープルシュガーを販売する同社は創業91年の老舗企業だが、養蜂業出身。現在も静岡県内で養蜂事業を行っている。

同社は今春からウクライナ産はちみつの販売を開始しているが、発売のタイミングでウクライナ侵攻が発生、養蜂家(蜂友)として売上の一部を基金とし支援することを決めた。同プロジェクトについては日本政府を通じウクライナ養蜂協会に伝えており、現地からは感謝のメッセージと戦禍により破壊された養蜂器具の画像など現地レポートが送られた。

支援の骨子は次の通り。

「蜂友プロジェクト」=

①ウクライナ養蜂協会の機能回復へのシステム援助(2022年~2024年)
②養蜂家が必要とする生産器具や輸送用トラックの資材提供(2023年~2024年)
③日本養蜂協会とウクライナ養蜂協会との支援推進(2022年~)に協力。

「ひまわりプロジェクト」=

①環境破壊されたひまわり畑など蜜源農村地帯の復旧回復(2023~2027年)
②生産回復された際の国内への輸入再開への準備(2022年~)。

ウクライナは世界第8位のはちみつ生産国で登録養蜂家は1万3千人以上の養蜂大国。自家消費に加えこれまではEU諸国へ輸出されていたが、今回の事変でウクライナ産の調達見通しが立たないため、世界の原料が高騰した側面もある。

特に、ひまわりの蜜源が多いキーウ、オデーサが戦禍に巻き込まれているため、今シーズンの新蜜について悲観視されている。青木社長は「国は異なるがミツバチと自然に助けられている立場は同じ。微力ながらもウクライナの養蜂家とその家族へのサポートをしたい」と述べている。