20年度の食品ロス量は推計開始以来最少になったことが、農水省のまとめで明らかになった。
それによれば、食品ロス量は522万t(前年度比8%減)。これは国民1人当たり1日約113gと、茶碗約1杯のご飯に近い量だという。
このうち食品関連事業者から発生する食品ロス量は275万t(11%減)と二ケタの減少。家庭でのロス量は247万t(5%減)といずれも推計を開始した12年度以降で最少。総ロス量は15年度をピークに減少を続けている=グラフ。
国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」ではSDGsターゲットの一つとして、30年までに世界全体の食品廃棄物の半減が掲げられている。日本では19年に食品ロス削減推進法が施行。事業系の食品ロスを30年度までに00年度比で半減させることを目指している。