業務用油脂「長徳」シリーズ CFPマーク取得、CO2削減を見える化 長く使えて環境にもやさしい Jーオイルミルズ

J-オイルミルズは、業務用油脂「長徳」シリーズでCFPマークを取得した。自社の一般的な菜種油、大豆油と比べて、原材料調達から廃棄に至るまでの全ライフサイクルで2割以上のCO2削減効果が認められた。今後、CFPマークを通じて「長徳」シリーズのCO2排出量削減効果について、消費者や流通など幅広いステークホルダーとのコミュニケーションを促進する。

「長徳」シリーズは、同社の独自技術SUSTEC(サステック)を活用し、通常の油よりも3割長持ちさせることを実現した業務用油脂。おいしさはそのままに、揚げられる期間を長くすることで、天然資源である原料穀物の使用量を減らすだけでなく、耕作地面積や輸送回数の削減など、サプライチェーン全体での「つくる」「はこぶ」「すてる」などの省力化に寄与することができる。

同社では昨年、「長徳キャノーラ油16.5㎏」製品で第三者機関の一般社団法人サステナブル経営推進機構が認証するCFPマークを取得。このほど対象製品を拡大し、新たにシリーズ製品での取得に至った。

CFPマーク - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
CFPマーク

CFPマーク取得にあたっては、原材料調達・生産・流通、使用・維持管理、廃棄・リサイクルの全ライフサイクル段階を対象に排出されるCO2の抑制効果を算定。モデル店舗における1年間の製品使用量からCO2排出量を算定し、CFPマークを取得した「長徳」シリーズ製品は自社の一般的な菜種油、大豆油に比べて21~26%のCO2排出量を削減できることが認められた。なお、食材調理時の油の加熱にかかる環境負荷は算定に含まれていない。

CFPマーク取得製品は、「長徳キャノーラ油」「長徳サラダ油」(16.5㎏斗缶、8㎏BIB、4㎏ピロー、ローリー車運搬製品)、「長徳ヘルシータイプ」(4㎏ピロー)、「長徳サラダ油C」(4㎏ピロー、ローリー車運搬製品)、「長徳白絞油」(16.5㎏斗缶、8㎏BIB)。

昨年来、油脂原料の高騰による製品価格の改定が相次ぎ、外食・中食ユーザーの現場ではコスト上昇抑制につながる長持ち油の需要が高まっている。

J-オイルミルズでは、「長徳」シリーズの新たな提供価値として、従来から取り組んできたサステナビリティ推進につながる提案活動を強化する。