業務用高品質ポテサラ 飲食店の客単価アップ狙う 味の素

味の素は業務用「十勝ポテトサラダ」〈きたあかり〉(1㎏、オープン価格)を6月1日から全国で発売する。手作りと遜色ない品質や調理の手間削減を実現した、これまでにないロングライフサラダとして、比較的客単価の高い居酒屋や飲食店をメーンターゲットに発売。22年度は出荷ベースで1億2千万円の売上を目指す。

商品には甘味やホクホクとした食感が特徴の十勝産きたあかりを使用し、ごろっとした食感を感じられる大きめのダイス状にカット。水分量を従来の約半分以下と極限まで抑え、芋の風味を生かすオリジナルドレッシングで和えたことで、より手作りに近いホクホク感や味わいを実現した。野菜や好みの具材を加えることで独自のポテトサラダとして提供が可能。

開発に当たっては約6割の外食店が手作りで提供するとされるポテトサラダ市場において、コロナ禍での人手不足や客席数の減少、天候などによるじゃがいもの価格変動などから、いかに手間をかけずにメニュー単価や客単価を向上させるかを課題とした。

17日の新製品説明会でソリューション&イングリディエンツ事業部の伊藤羊一郎国内グループ長は「価格は最もハイクラスになるが、仕込み時間などを考慮すれば十分に見合う。従来の市場とは一線を画す商品」とし、同グループの中原翼氏は「人手不足などある中、価値あるメニューの展開が必要。今後も商品やメニュー提案など力になれるところを進めていきたい」と意欲を見せた。