関西で中元商戦が開幕した。近鉄百貨店は、在阪百貨店の中でも早い18日に「お中元ギフトセンター」を開設。あべのハルカス近鉄本店では、昨年、一昨年は緊急事態宣言などによる営業縮小が影響したため、開始日から順調にスタートしたのは2019年以来3年ぶりとなる。売場には浴衣を着たスタッフが立ち、来店客を笑顔で迎えた。
同店では8月3日までの78日間、ウィング館4階催会場660㎡の売場で、約1千600点を展開する。売上目標は19年対比で100%超えを目指す。近年好調なインターネットは先行して6日から受注を開始。取り扱いアイテムを5%増やした。
三木崇寛・営業政策本部商品政策推進部課長は、贈答市場の傾向について「儀礼ギフトに加え、贈る相手の年代や好みを考え、より個にこだわった商品の選び方、イエナカ時間充実のための取り寄せ、自家需要商品が増加している」と説明。産地直送の「美味彩々」や台湾発のライフスタイルショップ「神農生活」商品の充実。初企画のSDGsをテーマにした特集では、売上の一部を寄付する企画型ギフトや、障がい者の雇用の場の創出に取り組む企業の商品、環境配慮型商品を強化した。
また売上を伸ばしている自家需要には、専用カタログを前年よりも8ページ増やして対応。かつての訳あり商品中心の商品構成比から、テーマを設けて取り寄せ品を増強した。