日本油脂検査協会がまとめた21年度(4-3月)の植物油JAS格付数量はトータル124万4千109t、前年比7千650t減(0.6%減)となった。19年比では6%減。業務用の落ち込みが大きく、コロナ前の水準を下回った。
内訳は家庭用27万4千877t(前年比10.5%減、19年比2.8%減)、業務用34万9千359t(同4.3%増、同14.3%減)、加工用61万6千873t(同1.7%増、同2%減)。
家庭用(7千999g以下)は内食化傾向で過去最高となった20年度の30万7千tから、約3万2千tの減少。21年度は前年の反動に加え、汎用油の価格上昇による影響もあり、2年連続のマイナスとなった。
業務用(8千~1万6千500g)は、飲食店で営業自粛や時短営業が続く中、約6万tの減少となった20年度から1万4千t程度の回復が進んだが、19年比では14.3%減、約5万t程度のマイナス。
加工用(1万6千501g以上)も、20年比1.7%増と回復傾向が見られたが、19年比では2%減、約1万2千tのマイナスとなった。
なお、3月単月の実績は次の通り。(22年3月度)家庭用2万3千116t(前年比15.7%減)、業務用3万3千778t(8.1%減)、加工用5万5千918t(1.3%減)、単月計11万2千812t(6.6%減)。