ヤマキ旧本社社屋の壁 モニュメントとして復活

ヤマキは創業のシンボルである旧本社社屋の壁をモニュメントとして復活させ、4月21日に愛媛県伊予市の同社本社で落成式を実施した。

旧本社社屋は1937年(昭和12年)に竣工した。愛媛県の近代化に大きく貢献した花かつお産業の草創期を知る貴重な施設で、愛媛県教育委員会の「愛媛県の近代化遺産―近代化愛媛歴史遺産総合調査報告書―」に掲載されている。

1988年(昭和63年)4月まで本社事務所として活用され、2010年(平成22年)3月に老朽化に伴い解体されたが、同社は今回、解体の際に残しておいた壁をモニュメントとして設置した。

城戸恒名誉会長は「この建物は1930年代のモダニズムを再現した趣ある建物であり、ヤマキ草創期のシンボルでもある。私は毎日この建物前を通り、歴史を感じながら出社している。削り節は伊予市を代表する産業であり、この建物は伊予市の近代化の遺産として認定されている。これを機に、皆さまにもお知らせし、ささやかではあるが、地域に貢献できればと思う」とコメントした。