ハルナプロデュース(本社・群馬県高崎市)が2016年から販売を手掛けるタイ・SimpleFoods(シンプルフーズ)社のナッツミルクブランド「137degrees(イチサンナナディグリーズ)」が拡大している。
「アーモンド」「ピスタチオ」「ウォールナッツ」の主に3種類のナッツミルク(計7種のフレーバー)を取りそろえ、直近では植物性ミルク売場の盛上げ役として「ピスタチオミルク」が脚光を浴びているという。
取材に応じたハルナプロデュース・マーケティング本部ブランディングUnitの臼倉さえこ氏は「流通企業が植物性ミルクのラインアップを増やす際にバラエティ感を打ち出すものとして『ピスタチオミルク』の採用が増えている。ピスタチオはスイーツでも人気のある素材で、ピスタチオ市場が伸びている中でピスタチオミルクを取りそろえているところは少ない」と商機を見いだす。
「137degrees」は体質的に牛乳が飲めない創業者が立ち上げたタイのナッツミルクブランドで、ブランド名は「おいしいナッツミルクを作るヒミツの温度」を表している。一番の特徴は同ブランド全商品で添加物不使用を実現している点にある。
「一般的なナッツミルクはナッツのペーストやパウダーを使って作られるが、『137degrees』はホールのナッツを工場内で焙煎・粉砕してミルクを抽出してつくるので、鮮度をキープでき香料・着色料・増粘剤などの添加物不使用でナッツ本来の濃厚な味わいと高い香りがそのまま楽しめる」と胸を張る。
甘みについては、砂糖ではなく、ココナッツの花の蜜を使うことによってヘルシーで優しい味わいを打ち出している。
今後は、昨年10月から発売しているオーツミルク新ブランド「Goodmate(グッドメイト)」とともに植物性ミルク市場への提案を強化していく。
「Goodmate」は、同じくハルナプロデュースが扱っているタイのトロピカルプロダクトブランドCHABAA(チャバ)社の創業者の子息が立ち上げたブランドで、まずはアジアで№1のオーツミルクブランドになることを目指している。
「オーツミルクは原料のオーツ麦を糖化させて自然の甘さを引き出している。牛乳の代わりになるよう、カルシウムなどの添加物を加えているが、こちらもホールのオーツ麦を工場で加工し、ミルクを抽出するところから作られている」と説明する。