三井農林が「日東紅茶」ブランドから昨秋新発売した「はちみつ紅茶ティーバッグ」(20袋入)が比較的高単価な税別600円の希望小売価格で売れている。
直近1月単月の販売データでは、競合ブランドや同社の主力ティーバッグ商品「デイリークラブ」よりも売れていたという。
竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長は2月18日の発表会で「過去、『日東紅茶』で500円を超えるものは絶対に売れないという社内の声があったが、その既成概念を打ち破ってくれたという意味でもエポックメイキングだった。しっかりつくり込んでいけば、その価値はお客様に伝わるのだと手応えを感じている」と述べた。
同商品は、ティーバッグの中に粉末はちみつを練り込んだ顆粒を配合し、お湯を注ぐだけで顆粒が溶け出して甘いはちみつ紅茶が出来上がるというもの。
はちみつを練り込んだ顆粒は同社独自のものを使用しており、はちみつと同時に紅茶感をバランス良く感じられることを志向。他社商品が関西圏を中心にブームになっていることに着目して、トレンド分析を経て投入された。
このような動向を受けて、「はちみつ紅茶ティーバッグ」も関西圏でひときわ好調に推移している。「西と東を比べると、西日本のチェーン店さまで特に大きな数字が出てきている。『日東紅茶』のエンド展開は徳用タイプが多いが、今回は付加価値型商品として『はちみつ紅茶』を大きく陳列していただいた」と語る。
はちみつ紅茶カテゴリーへのさらなる参入の動きもあり、「引き続き売り込んでいきたい」と気を引き締める。