相模屋食料 「三之助」を手中に もぎ豆腐店がグループ入り

豆腐トップの相模屋食料は30日、日清オイリオグループの連結子会社であるもぎ豆腐店(埼玉県本庄市)の日清オイリオグループが保有する全株式を譲り受けた。

日清オイリオグループは06年にもぎ豆腐店を子会社化し、これまで16年間にわたり経営に携わってきた。「三之助」などのブランドでお馴染みのもぎ豆腐店は、国産原材料にこだわった豆腐を取引先へ提供し、多くの消費者の食卓へ届けるためには、こだわりの豆腐づくりを支援、強化できる企業との関係強化が必要と判断した。

相模屋食料は、群馬県前橋市の生産拠点を中心に、創業以来、おいしく安全安心な豆腐・油揚げの製造販売を行い、豆腐業界のリーディングカンパニーとして事業を展開している。

また、豆腐業界において疲弊する豆腐事業者の継続支援や再建などに積極的に取り組み、それぞれの地域における伝統の豆腐文化の維持・再興を目指して、その技術の継承と発展に力を注ぎ、雇用の維持にもつなげている。

今回、日清オイリオグループと相模屋食料は、もぎ豆腐店の商品のユーザー、同社の従業員、取引先、地域社会などのステークホルダーにとって、相模屋食料の下で事業を運営していくことが最善と判断し、株式譲渡に至った。

もぎ豆腐店は相模屋食料とのシナジーを発揮し、これまで築いてきた「三之助」ブランドにさらに磨きをかけて企業価値の向上を図り、日本の伝統的な豆腐文化を盛り上げる。