日清食品は「2022年は付加価値型製品を充実させていく」(安藤徳隆社長)という方針に基づき、カップ麺の主力ブランド「カップヌードル」「日清のどん兵衛」に高付加価値商品を投入する。21日に発売する「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質 チリトマトヌードル」(税別206円)と、28日に発売する「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」「同かき揚げそば」(248円)がそれだ。
「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質 チリトマトヌードル」は、「カップヌードルのおいしさそのままに、高たんぱく、低糖質が受け入れられ新規ユーザーを獲得。リピート率も高く、発売からわずか半年で年間販売目標数量を達成した」(同)と市場から高評価を得ている同シリーズの第3弾。
トマトの甘みと酸味に、チリペッパーやクミン、オレガノなどのスパイスを効かせたチリトマトスープが特長。
具材の謎肉は通常品と比べ、たんぱく質を1.8倍に強化した鶏肉ベースの「ハイプロテイン白謎肉」。女性に人気のフレーバーをラインアップに加えることで、シリーズのさらなる販売拡大を目指す。
「麺、具材、だし、七味、すべてが主役、どれをとっても最強というプチ贅沢などん兵衛」(同)が「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」「同かき揚げそば」。コロナ禍が続くなか、「プチ贅沢」で日常をアップデートしたいユーザーがメーンターゲット。
「最強」という商品名が示す通り、「きつねうどん」は通常の「どん兵衛」より太く、「もちもち食感」をアップした「極太うどん」と、6種の合わせだしを使用した昆布の後引く旨みが特長のつゆ、通常よりぶ厚く、噛むほどに旨みが染み出す「ふっくらおあげ」(丸大豆100%使用)という組み合わせ。長野県の老舗「八幡屋礒五郎」で特別に調合した「特製ゆず七味唐辛子」を入れると、香り高い上質なゆずの香りが広がる。
「かき揚げそば」は、通常の「どん兵衛」よりも太く、弾力とのどごしが楽しめる「新太そば」、6種の合わせだしを使用した鰹節としょうゆの華やぐ香りが特長のつゆ、通常よりも分厚く、タマネギを増量することで旨みがアップした「鬼かき揚げ」入り。東京浅草の老舗「やげん堀」で特別に調合した「特製七味唐辛子」を入れることで、焙煎唐辛子のまろやかな辛みと香ばしさが広がる。
コロナ禍のなかで高まる「健康」「プチ贅沢」といったニーズに対応することで、主力ブランドの幹を太く、強くしていく狙いだ。